[亜鉛ニッケル合金メッキ]
中ニッケル亜鉛合金メッキ
通常の亜鉛より4倍~6倍の耐食性を確保できます
亜鉛にニッケル合金比で5~10Wt%付近で金属光沢があるメッキ表面になります。
亜鉛とニッケルの 合金となっているため、亜鉛の持っている電位差を小さくすることが出来亜鉛の過剰犠牲防食を抑制でき 通常の亜鉛より4倍~6倍の耐食性を確保できます。
自動車部品等に採用されています
また、耐熱性に優れている事から、自動車部品等に採用されています。
亜鉛ニッケル合金メッキはメッキ後にコスマー処理を行う事でさらに外観品質の向上及び耐食性 が向上します。
(外観がステンレス色が得られることから”ステンコート”とも言われています)
中ニッケル亜鉛合金メッキの最大の特徴は塩化浴での処理で合金比が5~10%付近でないとメッキ被膜 が生成しません。
このために自動車メーカー及び部品メーカーは品質保証上の観点からその特性を利用して 敢て中ニッケル亜鉛合金メッキを導入している所も有ります。
処理は白色系のみとなっています。
高ニッケル亜鉛合金メッキ
中ニッケル亜鉛合金メッキより高い耐食性
亜鉛にニッケル合金比で15Wt%付近で中ニッケル亜鉛合金メッキより高い耐食性が得られます。
これが 最も耐食性が優れている条件となっています。
亜鉛の持っている過剰犠牲防食を亜鉛中ニッケル合金メッキより向上させる事が可能となり通常の亜鉛 メッキに対して7倍~10倍の耐食性を確保できます。
優れた環境対応力
さらに高温環境下にでも被膜の脱落は無く極めて高い耐食性をしまします。高温耐食性は200℃でも 低下しません。
さらにニッケル含有量が多いので被膜の硬さがHv400と硬く耐傷特性も良好となっています。
また、中ニッケル亜鉛合金メッキは黒色化が出来ませんが、高ニッケル亜鉛合金メッキは黒色処理が 容易に行えます。
処理は白色系と黒色が可能となっています。